●グリーンニュース
2010年に愛知・名古屋で生物多様性COP10が開催されます。
生物は、同じ種の中でも、住んでいる場所などによって形などが少しずつちがいます。また、大気、水、土じょうなどの環境に応じてさまざまな生物の種があ り、山や森林、海、川、湖などいろいろな生態系をかたちづくっています。このようにさまざまな生物が、それぞれかかわりあいながら生きていることを生物多 様性と呼びます。
生物多様性には、1) 種の多様性、2) 種の中での多様性、3) 生態系の多様性、の3つがあり、自然がすこやかにあるためには、これら三つが正しく保たれていなくてはなりません。このため、1992年にブラジルのリオ デジャネイロで開かれた地球サミットで、世界の国がいっしょになって生物多様性を守る取り決めが行われました。また、日本でも、国全体で生物多様性を守る ためのしくみができています。
2010年に、生物多様性条約第10回目締約国会議(COP10)が愛知・名古屋で開催されます。
この2010年は、国連の定めた「国際生物多様性年」であり、2002年のCOP6(オランダ・ハーグ)で採択された「締約国は現在の生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させる」という「2010年目標」の目標年にもあたります。ですから、COP10は生物多様性条約にとって節目となる重要な会議です。
COP(Conference of the Parties)とは、国際条約の締約国が集まって開催する会議のことです。生物多様性条約では、条約の締約国が概ね2年ごとに集まり、各種の国際的な枠組みを策定するCOPが開かれます。
COPに併せ、関連する議定書の締約国による会合MOP(Meeting of the Parties)が開かれます。生物多様性条約のMOPは、カルタヘナ議定書(Cartagena Protocol on Biosafety)締約国会合です。